Unspecified Landscapes, [De-construction]





Photo: Lemmart



Unspecified landscapes, PLA, Dimensions variable, 2021


特定不可能な画像たちのシリーズ


当作品について:

PLAの透光性を用いた作品。一見それ自体が地形を模したもののように見えるただの立体物だが、光を透過することにより精密な画が浮かぶ透かし画となる。これは、Un-time-specified landscape,シリーズのネガポジのデータをそのまま厚みへと変換し、3Dプリンターで出力したもの。 写真を他のメディアに置き換えることで一度木理を均一にし、イメージとの距離を取る。一見崩れてしまいそうな脆さと共存するこの作品たちをランダムに配置し、漂わせる。

作品が自転し、当たる光が変わることで見えてくるイメージのためのインスタレーション。


《Unspecified Landscapes,》シリーズについて:

“時代や時間が特定できない” と作家自ら定義した景色の写真、像のシリーズでリレーショナルな空間を構成する。この世に遍く全ての事物は必ずどこか特定の時代・場所に紐づけられている。イメージはそれぞれその時代の特質を知らず知らずのうちにふくむ。ブロックチェーンが発達してしまえば全ての事物は各時代と の住所づけが不可避になるだろうという自らの予測に基づき、アンチアーカイブを目指す画像シリーズ。 我々はもはや、” 時代の紐付けから逃げられない” 世代である。炭素量の分析が可能になったことで、あらゆる物体は特定の時代に誕生したものであるという決定をせざるを得なくなっていく。ゆらぎ、ゆとりを伴ったゆるやかな認識はこれからどんどん行き場をなくし、人々から想像する力を奪うかもしれない。入手可能な情報が増えてしまったことはある点においては絶望的である。 住所不定の画像・イメージ、おそらくそういったイメージはどんどん行き場をなくしていくことだろう。特に人工物のない風景、それを探すことは自分の居住地から離れることの難しいこの時代でこんなにも難し い。





GAP Website



Photo: Artist